家なんかいらない。帰るところが必要だ。
-2LDK Positive

ヤドカリズム宣言
知恵と工夫の追求と洗練のための地域活動


我々の時代は、高度経済成長の下に発達し、まず最初に団地を建設することで、生活のかたちを作ってきました。
我々みんなが、2LDKに束縛され、そして、我々の慣習を狂わせ、家族や地域共同体をバラバラに分断し、温かなコミュニケーションよりも互いのプライバシーを守ることを強いる都市化生活という共通のウイルスに感染しているのです。
今こそ、都会人は、この滅亡の危機へ向けて突き進もうとする都市化生活から、自らを開放しなければなりません。
我々の穏やかな喜びを守るための唯一の道は、この都市化生活という全世界的狂気に立ち向かうことです。この狂乱を、文化的と履き違えるやからに対し、我々は「おかえり」と迎えられる喜びと、ゆっくりといつまでも持続する手仕事の楽しみを保証する適量のワクチンを推奨するものであります。
我々の反撃は「-2LDK positive(=家はいらない、帰る場所が必要だ)」から始めるべきでありましょう。
ぜひ自分の帰る場所の面白みや豊かさを再発見し、かつ都市化生活の没個性化を無効にしようではありませんか。
生活レベル向上の名の下に、都市化生活は我々の生き方を変え、環境と我々を取り巻く景色を脅かしているのです。
ならば-2LDK positiveこそは、今唯一の、そして真の前衛的回答なのです。
真の文化は、趣向の貧困化ではなく、成長と洗練にこそあり、知恵と工夫の地域的交流によって推進することができるでしょう。
-2LDK positiveはよりよい未来を約束します。
ヤドカリズムは、シンボルであるヤドカリのように、この宿のない状態を逆手にとり、-2LDK positiveをより自由で柔軟な地域活動へと推し進めるために、多くの支持者を広く募るものであります。
(この宣言は「スローフード宣言」をもとに考えられ、2004年に小金井市で発表された)