家なんかいらない。帰るところが必要だ。
-2LDK Positive
私のお家は、私の生まれたあのお家ではなかった。

もちろん、どこかに、帰りたい
どこかに、ただいまと言って、帰りたい。

そのどこかに帰ってくる、他の誰かがいたら、幸運(ラッキー)だ。
私と同じくらい、その、どこかを、大事にし
  同じくらい、その、どこかを、雑にあつかえるような。
もちろん、そんな幸運が自分の身の上におこるなんて、
どうしても信じることができない。
不安を利用しようとする人達。
利用しようなんてことも忘れて利用する人達がニクい。
憎いけど、しかたないかな、とも思う。
帰る先をこんなにせつなく求めているなんてわからない人たち。
求めすぎて、求めていることなんて、分からなくなってしまって人たち。
私の出身地はそういったところの一つだ。
私の生まれたあのお家、など。

恋人とか、仕事仲間とか、ああ、ときには友人とかに、
まばたきで確かめて、確かめるもんでもないかな、と、照れ笑い。
何を照れているの、と聞かれて、もう一回照れ笑い。
でも、どうやら、またちがったようだ。

ヤレヤレ。

まあ、いいや。家なんかいらない。帰るところが必要だ。
どこかにある場所でなくたっていい。つながりがあれば幸運だとは思う。

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